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マルコが一番!(渡辺多恵子ファンサイト)

1999.9.1から44976番目の訪問. 最終更新[2002.8.24]

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おしながき


「はじめちゃんが一番!」

by HIT (1996.06.03) (訂補2001.10.22)

 最近、マンガもあまり読まなくなりましたが、渡辺多恵子は、デビュー以来、チェックしている作家です。

 表題作は、渡辺多恵子さん得意のホームコメディ(?)です。

 他人に言わせると「渡辺多恵子のコメディはくさい。シリアスは暗い」といいますが、シリアスは私も好きではありませんが、彼女のコメディは、くさいからいいのです。彼女くらいサラっとホームコメディが書けるマンガ家はいません。「笑えて、泣ける」というコメディの王道をいくマンガ家なのです。

 渡辺多恵子のホームコメディというと、アニメにもなった「ファミリー!」という傑作がありますが、この「はじめちゃんが一番!」もそれに勝るとも劣らない傑作です。

 ストーリーは、弟の5つ子が芸能人になってしまい、それに係わって芸能界にどっぷり漬かってしまう姉(はじめちゃん)というどこにでもある設定(ないってば!)ですが、主人公のはじめちゃんのキャラクターが本当に魅力的なのです。「ファミリー!」のフィーと同じく、活動的でおせっかいという性格に加えて、まわりからチヤホヤされる5つ子に対して大きなコンプレックスがあります。このあたりが、物語に厚みを与えています。

 また、はじめちゃんにからむ5つ子や先輩スーパーアイドル「WE」など周辺のキャラクターもばっちりです。このあたりは、キャラクターにモデルがいるとか、いろいろ言われていましたので、アイドルおたくの方が見れば、別の楽しみ方もできるのでしょう。私のように、男性アイドルには全く興味のない者にも、十分に楽しめる作品になっています。 (途中、渡辺多恵子さんの悪いくせで、シリアスに落ち込む部分も少々ありますが...)

 最後に、渡辺多恵子さんのコメディには、悪人は全く出てきません。みんな善人ばかりです。善人が織り成す悲喜劇を優しく語る。そういう作品ばかりです。

 「ラブストーリなら、ハッピーエンドがいい」
そういうカタルシスを求めるあなたには、是非読んで欲しいマンガです。

渡辺多恵子「はじめちゃんが一番!」
新書判:1-15巻(小学館:フラワーコミックス) 絶版
文庫判:1-9巻(小学館漫画文庫) H13.10より刊行中

最近80年代のマンガばかり読んでいるHITでした。


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