プロ野球セ・パ交流試合の実現を

by HIT[1999.9.27]
 ファンが望んでいるのに実現しないものとして、プロ野球のセ・パ交流試合があります。アメリカの大リーグでも、すでに交流試合が実現しているにもかかわらず、日本では一歩も進んでいません。

 この件については、セ・リーグとパ・リーグで意見が異なります。交流試合を望むパリーグと絶対阻止のセリーグという構図が明らかになっています。ですが、実のところ、両リーグの球団とも、「読売戦の放映権が欲しい」という企業の論理が全面に出ていて、ファンの事を全く考えていないように思います。ファン無視で、営業上の政策優先を繰り返し、衰退したJリーグのようにならないようにしてもらいたいものです。

 とはいっても、プロ野球もプロである以上、企業論理を無視する訳にはいきません。企業論理を満足させながら、ファンも満足するセ・パ交流試合を実現させる方法はないものでしょうか。

 セリーグ関係者があれほどいやがる交流試合ですが、要は「営業的に成功するかどうか分からない交流試合のために、巨人戦が減るのは損」という損得感情から来ています。まずは、現状の仕組みをおさらいしましょう。

 セ・パ両リーグは、それぞれ6球団あり、26回戦の総当たりでリーグ・チャンピオンを決めています。(26×5で年間130試合)。対戦の半分は、自球団の主催試合で、残りの半分は、相手球団の主催試合となります。主催試合のテレビ放映権は、主催球団が独占しています。つまり、テレビ放映の中心となる読売戦の試合は、当事者の読売が半分の65試合、他の5球団が各13試合分テレビ放映権を持っています。(1998年と1999年は特例として、27回戦となるため、この数字とは異なります。)

 要は、読売以外のセ・リーグ球団が反対するのは、収入が減るからです。例え、読売との対戦が減ろうとも、入場料収入、放送権料収入が、減らなければ、セ・リーグの球団の反対も収まる可能性があります。

 ここで、私は、交流試合の実現のために、以下の新ルールの導入方法を提案します。

「交流試合の入場料収入、テレビ放映権収入は、主催球団が半分取り、残りの半分は、反対リーグの球団が平等に分ける」

 ちょっと分かりにくいので、補足説明をしましょう。交流試合のオリックス主催の読売戦を例にとりましょう。新ルールに従うと、この試合の入場料収入、テレビ放映権料収入は、主催のオリックスが半分、残りの半分は、読売以下、セリーグの6球団で、折半することになります。これなら、セリーグの球団も、交流試合でパリーグの球団に流れた収入の一部を回収できる訳ですから、それほど損はありません。以下に交流試合の数と、テレビ放映権の変化を表にしてみました。

  同一カード対戦数球団収入(読売戦分)
 年間試合数同一リーグ交流試合読売セ球団パ球団
現状13026065130
[1]14424467132
[2]14622665.512.53
[4]14820864124
[5]150181062.511.55

 この方法によると、「[1]交流試合4回戦制」では、読売もセ球団も従前と同じ収入が確保され、損なく導入可能です。さすがに、交流試合が6回戦以上になると、セ球団に損が出てきます。

 ですから、「とりあえず、交流試合4回戦制で、制度導入をしてみて、その成果を見て、制度拡大・中止を考える」というのが、妥当な線ではないでしょうか。

 4回戦制なら、同一相手に、前期2回戦、後期2回戦と、それなりに対戦でき、後期の優勝争いの重要な場面に2連戦が当たるかも知れない、と思えば、前期の2回戦もおろそかにはできません。それなりの真剣勝負が期待できそうです。


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