妻木晩田遺跡群の保存運動By HIT(1998.1.18)


 CONANさんの指摘のとおり、大変厳しい状況にあります。多分かなりの確率で破壊されることでしょう。ただし、破壊されるにしても、もっとちゃんとした調査を、少なくともあと1年は続けて、後世に恨まれないようにする必要があるでしょう。調査を1年間延長する経費は、たったの2億円(業者が投下した50億円の1年分の利息)に過ぎません。

 CONANさんの言う「現状のまま保存」ですが、現状のままでは崩壊が進みますから、「埋め戻す」しかありませんね。破壊されるよりは、まだましですが、ゴルフ場にも公園にも使えないとなると、業者や行政が投下した資本が固定化してしまいます。難しいと言わざるをえません。これが、元の所有者に戻して、林業を続けるのならば、可能でしょうが、もう代金を使ってしまっている人もいることを考えると、これも難しいでしょう。やはり、なんらかの形で使用しないと保存はできません。

>地元の保存活動なんですが、行動範囲が非常に狭いと感じております。関係する
>大山町と淀江町でけではなく、もっと広域に渡って行動を取った方がよいと思います。
>あと、署名活動だけではなく、何らかの形でもっと具体的な活動をしてほしいと考えて
>います。遺跡などが見つかった場合はやはりそちらを優先すべきでしょうね。

 そうでしょうか。署名活動は、米子でも行っていますし、先日は、京阪電鉄の本社に、直談判に行き、貴重な業者の本音を聞き出しています。行政は、昨年の「3月末で調査終了。あとはゴルフ場造成」という発表以来、業者と一切接触していないのに対して、かなり積極的に行動していると言えます。あと現在予定している活動としては、

(1)全国の有名考古学者に来てもらい、保存を訴える。
(2)文化庁に直接交渉にでかけ、保存を訴える。

 というもののようです。確かに、まだ十分と言えない活動でしょうが、そこそこの活動はしていると思います。

 ただ、一番の問題は、マスコミの対応ですね。前回述べた通り、山陰中央新報は、熱心な記者がおり、精力的に報道しています。京阪電鉄本社にも同行して取材したり、今朝の朝刊も、「妻木新山遺跡の屋根付きの窯」が全国初であることを一面トップと社会面半ページ(!!)を裂いて報道しています。しかし、地元に強い影響力を持つ日本海新聞は、おざなりな報道に終止しており、今朝の同じニュースも、ローカル面のほんの一部に載っただけでした。(全国初の見出しも無い。)

 実の所、私にした所で、これほどの遺跡が米子のそばにあるとは、最近まで知らず、実は、テレビ朝日の「ニュースステーション」(CATVで見られる)で知ったような次第です。出雲の銅鐸・銅剣との関連で、洞ノ原遺跡の「日本最大の高地古墳群」が紹介されていました。今後は、マスコミ対応が課題となりそうですね。

>遺跡を整備する場合は国がお金を出すべきだと思っております。
 まあ、本来はそうなんでしょうけど、日本の「文化財保護」予算って、恐ろしく少ないですからね。遺跡調査の費用も全額、開発業者持ち(だから行政は、業者にあまり強く言えない)ですし。本当に日本は文化国家なのか、と疑ってしまいます。