山陰には遺跡公園が良く似合う By HIT(1998.1.20)


 私としては、もし、妻木晩田遺跡群が土地利用の逼迫した大都市圏で発掘されたのならば、「記録保存」でも仕方ないと思います。現在の生活と過去の記録をどちらを優先するかは、一概には言えないからです。

 しかし、この、土地の有り余っていて、主たる産業もない山陰にあっては、これほどの遺跡を「保存」して、観光資源としないのは、いかにも「もったいない」のです。

 また、あの妻木晩田遺跡群は、ロケーションが絶妙で、遺跡をバックに、大山・日本海。弓が浜半島、島根半島等が眺望できます。無理やり作った人工的な景観と違って、山陰の自然風土を大いに生かせる「遺跡公園」になると思うのですがね。

 不景気だからこそ、こうした「産業振興」型の投資は怠ってはいけません。ゴルフ場よりも、はるかに多い人が山陰を訪れる可能性が高い(造成費だって、ゴルフ場より、はるかに安く上がりそう)のですから、ぜひとも実現したいものです。

 そこで、更なる負担財源探しですが、

(1)米子市が弓が浜公園に作ろうとしている遊具の購入費(約2億円)
 みなと博の遊具を買い取るそうですが、絶対にペイしません。夢博は、一時的なイベントだからあれほど入ったのですから。こんなお金があれば、遺跡公園整備に回しましょう。実際、遺跡を訪れた人が宿泊したり、買物するのは、米子なんですから。

(2)鳥取環境大学をやめる
 あんな、中途半端な大学が将来生き残れるとは到底思えませんから、お荷物になる前に、計画断念しましょう。100-120億円の県費が浮きます。同じ文教予算ですし、流用は可能でしょう。

(3)鳥取環境大学を妻木につくる
 やめるのが無理なら、鳥取市の津ノ井のような、人工的な団地に作るよりも、妻木のような場所に作りましょう。遺跡公園内にあるキャンパス。いいじゃないですか。


 「大都市部では、記録保存で良いが、山陰なら現物保存」というのは、つまり、「山陰には、遺跡が良くマッチする」という意味なのです。遺跡公園に立ち、古代のロマンにひたるのに、やはり周辺の環境は大切です。都会の騒音が氾濫するところに、いくら遺跡公園をつくっても、古代にトリップできないでしょう。(薬物でも使えば別ですが)

 その点、山陰の片田舎にある遺跡公園ならば、存分に気分に浸れます。これは、大きな違いです。