1997/10/07日の鳥取県の地方紙「日本海新聞」の一面に『境線の使命は終わった』『境線を廃止したらどうか』という大文字が踊った。『鳥取発特報』というこの新聞独自のコーナーで、記者が記名で、意見を言うというコーナーである。
この一片の記事が、後にJR西労組の不買運動に向かい、マスコミ史上に名を残す大事件になるとは、誰が思ったことであろうか。
実は、この事件は、未だ決着がついていない。といったら、大多数の人はおどろかれるであろうか。JR西労組が終結宣言を出して、終わったと思っている人が多いようだが、JR西労組が主張していた記事の訂正は未だに行われていないし、「不買運動をやめれば、労組の主張を載せてもいい」といっていた日本海新聞に、労組の主張は全く載っていない。つまり、この事件は、なんら解決していないのである。
何が終わったのかといえば、JR西労組の不買運動が終わっただけであり、「世紀の大誤認記事」の総括は全く終わっていないのである。
そこで、このページでは、この事件に関するデータを集め(著作権の関係で、元記事等がそのまま引用できないのは残念)、この事件の真相とその意義に迫ることとする。
By HIT(1999.05.02)