JR西日本労組の主張 1997.11.12


デタラメ記事とJR西日本労組の主張

 CONANさん、こんにちは。JR西日本労組のビラの紹介ありがとうございます。

 このビラ欲しいですね。ボランティアで配ってもいいと思うくらいです。元来ものぐさで、動くことが嫌いな私がそこまで思うというのは、それほど今回の日本海新聞のデタラメ記事が頭に来ている、という事でしょうか。

> Q:境線の現在の利用者数は何人くらいなのか
> A:日本海新聞には、境港駅だけの利用人員419人を掲載しており、また、
>長期低落傾向と書いてありますが、現在では、米子駅等の乗継人員を含め約
>7,000人程度の旅客に利用していただいてますし、国鉄時代から比べる
>と約2割程度利用客が増えています。
 おや。私が投稿でも引用した「鉄道ジャーナル97年1月号」の数字(1日6,300人)と結構違いますね。1年でそんなに利用が増えたはずはないし、「米子駅等乗り継ぎ人員)の算定が難しいのかも知れませんね。

>Q:JRの営業努力は何をしたのか。
>A:昭和62年11月に富士見町駅など5駅の新設を開業しました。また、国鉄時代
>100円儲けるのに689円かかっていましたが、職場の統廃合や出向などの効率
>化によって、今では、国鉄時代の約半分以上改善しています。
 おっと。現在の営業係数は、300程度ですか。私の予想数値(最悪でも200)より悪いのですね。これは意外です。私の営業係数の試算内容と、境線黒字化計画を別項でアップしますので、そちらを見て下さい。

>Q:どうして不買運動なのか
>A:1 10/7付の日本海新聞の記事に対して、10/8私共は、日本海新聞社に
>   対して、電話で「歴史的使命は終わった」とあるが、どう終わったのか意見
>   を求めましたが、日本海新聞社は、「新聞に何を書いて載せてもいいではない
>   か」という返答であり、私共の質問に対し的確な答えがありませんでした。
 「新聞に何を載せてもいいではないか」とは、マスコミとは思えない恐ろしい言葉ですね。

>  2 記事の内容が、JRに対して何ら取材もせず、また、数字もでたらめな数
>   字が使ってあり、読者に誤認を起こさせるような世論操作をしている内容で
>   ありまとた。そのような記事を載せることは、民主主義の破壊につながるも
>   のと考えます。
 この点も私と同じ考えですね。交通に詳しい人なら、あのデタラメに気がついて、無視するのでしょうが、一般の人は、「記者が書いているから正しい」と思ってしまいますからね。11/13日の読者投書欄にも『プロの記者が書いた記事で、状況が良く分かった』などという恐ろしい投書が載っていました。『記者は文章を書くのはプロでも記事内容に通じたプロではない』事を読者が分かっていません。それが恐いです。

 特にあの記事は、交通に関する理解以前に、数字の使い方がでたらめ、大した検討もなく「と思われる」という推測で成り立つ架空の理論、そこらじゅうで論理破綻を来しているめちゃくちゃな論旨...。もし、学生の論文として採点されれば、間違いなく落第のひどい論文です。それでも、記者の記名で、1面大見出しで書かれれば、正しそうに見えてしまうのです。新聞社がその当たりを十分理解してこんなひどい記事は「特報」に載せない、というポリシーを貫いていれば、こんな事態にならなかったのです。新聞社の責任大です。

>  3 10/28に日本海新聞の記者が私共の事務所に取材に見えましたが、そ
>   の時の取材内容を全然記事にしていません。私共は、言論を発表する手段が
>   ありません。
 そんな事があったのですか。これも卑怯ですね。マスコミ対民間の戦いの時には良くある事ですが、良くもそこまで思い上がった行為ができたものです。「言論には言論を」が聞いてあきれます。

>  4 国鉄改革をしてから今日まで、私共は、徹底した効率化や経営努力をして、
>   地方ローカル線存続のため血のにじむような努力をしてきました。その事が、
>   私共JR西労組の使命であり、ポリーだと思ってまいりました。そんなポリ
>   シーを傷つけられ、踏みにじられたことに怒りを感じて止みません。
 まあ、気持ちは良く分かりますが、あまり強調しすぎると、私憤での行為と見られますから、難しいところですね。冷静に数字の間違いや論理破綻をついて行く方が得策だと思います。

>  5 そんな、誤認であり、無責任である報道を守らない新聞は、読みたくない
>   買いたくないと私共組合員一人ひとりの声が、集大成となったものが不買
>   運動という形となりました。
 まさしくその通り。無責任な記事を載せる新聞など私も読みたくないので止めました。これのどこに問題があるのでしょう。

>  6 ただ、不買運動が目的ではなく、言論発表の手段が無い私共にとっての対抗
>  策でありまして、正しい記事を掲載する事が、首魁の公器といわれる新聞の席
>  なんであることに対して、反省を求めることを目的としています。
 そのとおり。労組の趣旨は、「デタラメな数字を使った情報操作」に対して抗議しているのに、最近の投書の内容は、「自分の所が廃止されるので、むきになっている」という誤解が多いのが気になります(新聞社自身がそう誘導しているのもあるのですが)。

 あの記事でまともな議論になるところは、ただ一個所「今後の道路整備にかけるお金を減らすため、境線を廃止するという手もある。」という個所だけです。この論点だけで記事を作っていたら、反対意見は出るにしても、誰も反発しなかったでしょう。自己の意見を補強しようと思って、意図的ではないにしろ、(もしかすると意図的かも知れませんが)情報操作を行ってしまい、多くの読者に誤解を与えたのに、記者も新聞社も逃げまくっている。それを問題にしているのです。

怒りが未だにおさまらないHITでした。