米子・安来・松江を同一市内電話区域に By HIT(1997.9.15)


 山陰の中枢に位置し、相互の経済的、文化的、人的結び付きの強い米子・安来・松江の3つの市内電話区域を、統合できないものでしょうか。

 ちなみに、現在の3ブロックの区域は、以下の通りです。

米子ブロック(0859) ... 米子市、境港市、西伯郡(中山町を除く)、溝口町
安来ブロック(0854) ... 安来市、能義郡
松江ブロック(0852) ... 松江市、八束郡

 この3ブロックを合わせると、人口40万人を越えて、新潟ブロックと同人口規模になります。(新潟は市内局番3ケタです。)

 この40万人を要する地域が、市外局番を回さずに、市内扱いで掛けられるとなると、ビジネスや各方面へ、相当の波及効果が望めます。

(1) パソコン通信事業者、インターネットプロバイダ、テレホンサービス業者 等の電話利用サービス業者
 米子・安来・松江のどこかに1か所設置すれば、40万人全体から利用できるの で、効率が増します。

(2)その他の事業所
 3地域内のどこにあっても、市内料金でかけて来られるので、顧客の範囲が広 がります。

(3)市外の事業所
 今後、山陰地区のどこかに進出しようと考えた時に、40万人を要する市内エリ アのある、この地域に事業所を作るのが、最善の選択になります。

(4)利用者
 高い市外料金を払っていたのが、安い市内料金で済むので、経費の節減になり ます。

(5)ポケットベル利用者(米子・安来)
 頭に0852を回す必要がなくなります。

 と、結構いいことずくめです。また、NTTにとっても、

(6)使える局番が増える
 市内局番が2ケタから3けたになると、使える市内局番が約3割増えます。市内局番が2ケタの時には、頭0,1が使えなかったのが、3ケタ時には使えるようになるためです。

(例) 2ケタ時 3ケタ時 使えなかった理由
   02(×) 902(○) 市外電話と混同のため
   11(×) 911(○) 救急電話等と混同のため

 現在、松江の0852はまだ余裕がありますが、米子の0859はかなり苦しく、安来の0854に至っては、満杯で、空がない状態です。今後のマルチメディア化等による電話番号の増加(回線が増えなくても、番号を消費するビル電話、ISDNサービス等もありますし)に対応するためには、市内局番3ケタ化による、電話番号の有効活用がぜひとも必要です。

 と、以上、いいことばかり書きましたが、物事には、メリットもあれば、デメリットもある訳で、以下にデメリットを書きます。

[1]電話番号変更の手間がかかる。
 特に商店や事務所などのパンフレットへの番号表示を変更するためには、お金と手間がかかります。

[2]基本料金が上がる(かも知れない)
 現在、NTTの加入者が支払う通話料の基本料金は、その所属する市内区域の加入電話回線数によって、3段階に分けられています。現在、米子、松江とも2級局(加入数5万-40万)ですが、3ブロックを合計すれば、もしかすると加入数40万を越えて、3級局に昇格するかも知れません。となると、毎月の基本料金が、住宅用、事務用ともに150円アップします。電話サービスを多く利用するヘビーユーザーには、朗報の市内区域拡大ですが、めったに市外にかけない一般ユーザーにとっては、料金値上げでしかありません。

[3]NTTにメリットがない(かもしれない)
 これは、利用者のメリットと裏腹なので、当然なのですが、利用者が市外通話から市内通話料金で話せるようになるため、通話料の大幅な減少になります。

 もちろん、[2]で上げた「基本料金アップ」があれば、年間7億円以上がNTTの増収になり、市外料金の低下をカバーして余りある事になりますが、そうでなければ、NTTは単純に損をするだけです。(HIT推計年間4億円)

 ただ、米子・安来・松江ブロックの総加入数が40万にかなり近く、数年内に突破しそうであれば、(巨大市内ブロックの誕生は、新たなビジネスを呼び込み、加入回線数も増加しそうです。)すぐに元は取れますから、NTTも乗ってくるかも知れません。

 以上、総合しますと、利用者にかなりメリットが多い「市内区域拡大」ですが、やるかやらないかはNTT次第という事になります。NTTが市内ブロックの広域化に踏みきるように、商工団体や自治体が大いに働きかけることが重要でしょう。


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