米子駅の半地下化案

by HIT [1999.11.1]

はじめに

 今まで米子駅の改造案がいくつか出ています(高架化,橋上化(人工地盤あり),橋上化(人工地盤なし))が、経費が相当かかるのが難点です。そこで、「半地下化案」を提案したいと思います。地下化というと、経費がかかりそうですが、米子駅の場合、それほど経費がかからず、なおかつ、利用者の利便性は、橋上化よりも、はるかに高いからです。

 JR米子駅を駅前の国道180号線から見ると、駅舎は、かなり高くなっています。(1-2mくらい?)これなら、橋上化するよりも、地下化した方が、経費も安く上がりそうです。

 地下化のデメリットとして、施設が暗い(照明経費がかかる)というのがありますが、本当の地下部分(ホーム下)は極力少なくする(改札やコンコース、精算所くらいにとどめる)こととし、駅の機能の大半は、地上出入口がある駅本屋部分に収納すれば、施設の暗さは気にならないと思います。


1.半地下化とは

 具体的に、米子駅をどのように半地下化するのでしょう。現在の米子駅の駅舎は、1963年頃、国鉄の米子鉄道管理局ビルとして整備されたもので、1階部分が米子駅として使われています。そろそろ建て替えの時期であるので、橋上駅化などの整備案が出てきているのです。

 つまり、どの方式で整備するにしろ、現在の米子駅をこわして、新しい駅舎を建設することになります。

 半地下化の場合には、駅前地下通路の深さに、オープン(青空)の地下駅前広場を整備し、その後ろに新駅舎を建築し、その地下部分に、改札口等の施設を配置することになります。


2.半地下化のメリット

 半地下化は、以下のメリットが生じます。

(1)経費が安い。

 半地下化で必要な工事は、実質的には、「現在の駅本屋を地下1階建てに建て替え、地下通路を作り、駅前広場を少し掘り下げる」だけです。ばく大な経費がかかる高架はともかく、橋上駅化とそれほど違う額にはならないはずです。

(2)駅前通りに出るのが、現在より容易になる。

 現在、駅前地下通路が完成して、米子駅前から米子駅には、信号を通らずに行くことができるようになりました。近い将来、地上の信号は鳥取駅前のように閉鎖されるでしょうから、それを前提に話を進めます。

(2-1)橋上駅の場合

駅前からホームまでは、以下のように歩かないといけません。

駅前通--[下り]--地下通路--[上り]--駅前広場--[上り]--改札口--[下り]--ホーム

 何と、4回も階段を上下しなけらばなりません。健康な人でも大変な苦痛です。

(2-2)半地下駅の場合

半地下駅なら、以下のようになります。

駅前通--[下り]--地下通路--駅前広場--改札口--[上り]--ホーム

 と、たったの2回の上下で済みます。どちらが、人にやさしいか一目瞭然でしょう。

 もちろん、橋上駅でも、2階部分に駅前広場を設ける「人工地盤(ペデストリアンデッキ)方式」ならば、人工地盤を伸ばすことにより、同様に2回の上下で移動が出来ます。ただし、そうなると、地下通路が全くの無駄になりますし、工事費も飛躍的に嵩みます。

(3)バスターミナルへのアクセスが容易になる。

 駅前に立派なバスターミナルが出来たのは良いのですが、あのバスターミナルは、島式になっており、バスの合間を縫って、横断歩道を渡らないと目的のバスターミナルに行けません。安全対策上も、立体交差化した方が良いと思います。

 半地下化で、駅前広場とバスターミナルとのフロアが別れれば、連絡階段(エスカレーター、エレベーター)を通じて、バスの前後を横切らずにターミナルに渡るようになれます。

 これは、人工地盤方式の橋上駅ならば、人工地盤を伸ばすことにより、同様の事が出来ます。ただし、工事費も嵩みますし、雨の日が辛いでしょう。エレベーターやエスカレーターの設置はまず無理でしょうし。

(4)地下駐輪場が生きてくる。

 地下駐輪場が出来たために、自転車利用が有料化しただけでも腹がたつのに、地下に自転車を置いて、また上に上がって改札をしなければならない、という移動距離の大きさは、駅の自転車利用を阻害する大きな要因になっています。そのために列車に乗り遅れてしまっては、泣くになけないでしょうし。

 駅前地域の「自転車駐車禁止」を広げる『規制強化』も結構ですが、『地下駐輪場』の利便性アップを図らないと、鉄道利用を阻害するだけで終わってしまいます。こうした規制には、「アメとムチ」の両面が必要なのです。

 その点、この「米子駅の半地下化」によって、改札が地下になると、駐輪場から改札まで、階段の上下なしに移動できますから、駐輪場の利便性は飛躍的に良くなります。移動時間のロスが無くなることで、総体的な移動速度が上がりますし、雨の日などは、自転車を留めてから、改札まで、雨にぬれずに移動できますから「駐輪場でも使ってみようか」という気にもなろうかと思います。

 橋上駅では、例え人工地盤を付けたとしても、これほどのメリットは発生しません。


おわりに

 以上、米子駅の半地下化について、ちょっと検討してみました。建て替えの時期が迫る米子駅の改造計画のたたき台としては、結構使える案ではないかと思います。

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