郵便事業の民営化の誤解


CONANさん、こんにちは。

>しかし、郵便についてはこのまま国営の方が効率的にまた
>>均一した価格(郵便はがきは国内どこへでも五十円など)維持していくにはどうしても
>民営化にはできないと考えております。
 ここが良く誤解がある所ですね。郵便事業を民営化した場合の誤解を幾つか あげますと

(1)全国均一料金がなくなる。
 そんなはずはありません。切手とポストを使った収集方法では、複雑な料金 体系は取れません。

 また、例えば「市内40円、市外50円」といった判り安い形での料金分化なら ば、総体として料金が下がれば、国民にとって悪い事ではありません。

(2)田舎の郵便局が廃止され、配達されない地域が出る。
 そんな訳があるものですか。電話や郵便などのネットワークを売り物にする 商売の場合、わざわざある全国ネットを崩すバカはいません。宅配便業者や携 帯電話業者を見ても、死にものぐるいで全国ネットを完成させようとしている でしょう。全国ネットが崩れることは100%ありえないでしょう。(法律で義務 付ければ完ぺきです。)

 もっとも、効率の悪い郵便局は廃止されるでしょうが、これは、国営であっ ても同じ事です。税金の無駄使い(郵便事業は独立採算なので、実際には、郵 便料金の値上げという形で現れますが。)は許してはいけません。

 実際、どんな田舎で利用者が少なくとも、集配を行っている郵便局は全国ネ ット維持のために廃止できません。廃止するとしたら、意外と都会地の無集配 郵便局になるような気がします。(家賃が高いため)

(3)公務員でないと信書の秘密が守れない
 信書の秘密は、公務員でしか守れない、というのは、「官尊民卑」以外の何 ものでもありません。現代においては、信書の秘密以上に国民のプライバシー に深く係わる「通信の秘密」を守っているのは、NTTやDDI、KDDといった「株 式会社」組織で、国の直営機関ではありません。要は、法律で秘密を守る義務 と罰則を定め、それを守れそうな業者のみに免許を与えれば良い訳で、何も国 が直接する必要はありません。国は、ルールを作って、それを守らせればいい のであって、何も自分でプレイする必要はありません。

 以上、「郵便事業が民営でも何等支障がない」事がお判りいただけましたか。 もちろん、上の指摘だけでは、「国営では駄目」という結論も出ないのですが、 以下の理由で郵便事業も民営化すべきだと思います。

(a)「民間に出来ることは、極力民間にやらせて、小さな政府を作る」という 行政改革のテーマに従うと、民営化が妥当。

(b)「三事業一体なので効率的」という郵政省の主張を採用すれば、貯金、保険 が民営で、郵便が国営、と組織を分断するのは良くない。三事業一括で民営化 すべきである。

By HIT(1997.10.24)